Tシャツやノースリーブなど腕を出す季節になった時。男性なら力強い腕、女性ならしなやかな腕に憧れますよね?
そんな理想の腕になるためにいまから上腕二頭筋のトレーニングを始めましょう。
今回は誰でも簡単にでき、効果を感じやすいバーベルカールのやり方をご紹介します。
バーベルカールで上腕二頭筋を鍛え、理想の腕を目指しましょう。
※ダンベルカールについてはこちら。
上腕二頭筋は上腕(二の腕)の表側に位置する、力こぶの筋肉です。長頭(外側の筋肉)と短頭(内側の筋肉)に分かれています。力こぶを主に形成するのが長頭、上腕二頭筋のサイズ感を増すのが短頭と考えてください。
※腕を太くした方はこちら。
バーベルカールはダンベルカールとともに「アームカール」という種目のバリエーションです。ジムなどではこの「アームカール」をダンベルで行なっている人をよく見かけますが、この2つのトレーニングにはどういった違いがあるのでしょうか?
バーベルは左右のウエイトが繋がっているのに対し、ダンベルでは左右が独立しています。すると、例えば肘を曲げきった時にバーベルカールではバーが胸に当たってしまい、最大限に収縮することが難しくなります。このようにダンベルの方が広い可動域を取りやすいのです。
同様の理由から、バーベルカールは座って行うことも難しいです。可動域を取るためにインクラインベンチを用いる「インクラインダンベルカール」という種目がありますが、バーベルカールではこのような工夫もしづらいです。
※インクラインダンベルカールについてはこちら。
①と少し似ていますが、ダンベルでは腕の動きに自由が効きます。例えば、ダンベルカールを行いながら手首を回外させると、より上腕二頭筋を強く収縮することができます(このトレーニングをスピネイトカールともいいます)。バーベルカールでは形状の都合上、こうした動きで筋肉に異なる刺激を与えることは難しいです。
※スピネイトカールについてはこちら。
ダンベルカールでは左右の動作を独立に行うため、筋力が高い方の腕ではより高重量・高回数を扱うことができます。すると、トレーニングを続けていくうちに左右の筋力差がどんどん開いていってしまうのです。一方、バーベルカールでは左右同時に動作を行うため、筋力が低い方の腕にレベルを合わせたトレーニングになります。これによって左右差が広がりすぎることを防げるのです。
ダンベルカールでは片腕だけでトレーニングを行うので、どうしても動作が不安定になってしまいます。すると、バランスを取るための筋肉が動員されることになります。一方バーベルカールでは左右のウエイトが繋がっており、フォームが安定しやすくなっています。これによって、バーベルを上げることに筋力を集中しやすくなり、高重量を扱いやすいのです。
ダンベルカールとバーベルカールのどちらを行うべきか迷っている方は、上記4ポイントを抑えたうえで、目標にあったものを選ぶようにしてください。
※ダンベルカールについてはこちら。
筋トレを行う際は、筋断面積・筋力・筋持久力のどれをアップさせたいかによって、必要な負荷・回数・セット数が異なると言われています。一般的に、筋肥大を狙うなら8〜12回で限界となるような負荷、筋力アップを狙うなら1〜5回で限界となるような負荷、筋持久力アップを狙うなら15〜20回で限界となるような負荷に設定すると良いというのが定説です。
定説に反して、上腕二頭筋のトレーニングでは、20回の高レップを行った群が8回のレップで行った群よりも筋肥大効果が得られたという実験結果があります。(なお、筋力の増強を狙うなら高負荷低回数の方が適切であることも示されています)
一方で、低負荷高回数のトレーニングのみを続けていると筋力が低下する可能性も指摘されています。扱える負荷を大きくしていくことも必要なので、やはり高負荷トレーニングを取り入れることも重要です。
したがって実際に上腕二頭筋を鍛える際は、体力に余裕のある前半に高負荷低回数(ex. 5回で限界となるような重量)のセットを行い、後半は低負荷高回数(ex. 20回で限界となる重量)のセットで追い込むと良いでしょう。
上腕二頭筋を鍛える際には、何よりもネガティブ動作の刺激が大事になります。バーベルカールでいうと、バーベルを上げる動作をポジティブ、下げる動作をネガティブと言います。初心者の方にはバーベルを上げることに集中してしまい、このネガティブの刺激をないがしろにしてしまっている人もいますが、実は時間をかけてバーベルを下ろすことは筋肥大にとって重要なのです。
ネガティブ動作(エキセントリック)について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
初心者でも効果を感じやすい、バーベルカールのやり方と注意点を解説していきました。男性も女性も、いつ腕を出してもいいようにトレーニングをしていきましょう。
まずは上腕二頭筋に効いている感覚を掴めるように、やり方と注意点を意識しながら練習してみてください。力強い腕、しなやかな腕を目指して、バーベルカールを実践していきましょう。
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